人生を変えた出来事

Aqua Design Blue'S

こんにちは。
静岡で活動しております
Aqua design Blue’Sの佐久間です。

先日、21日と22日の二日間にわたり
大型の鯨が神奈川県内で死亡した状態で漂着したそうですね!

海生ほ乳類が生きたまま陸上に打ち上げられたり、
死亡した状態で漂着する事を専門用語で
「ストランディング」
と言います。

このストランディングは世界中で起きている出来事で、
なぜ打ち上げられるのかには様々な説が存在します。

一般的によく言われるのが
「大きな地震の前触れ」
でも、これは科学的な根拠は全くなく
ただの都市伝説でしかありません。

まだわかっていない事は多々ありますが、
理由にはいろいろあるというのが実情のようです。

例えば、
海流や水温が地球温暖化の影響で変化し
本来の生息地とは違う場所に餌を追い求めて
泳いで来てしまったという説。

ウィルスに感染して方向感覚を失ってしまったという説。
太陽の活動サイクルにより地球の磁場に変化が起きた事によるものという説。
満月により海水が大きく引いた事で元々水深が浅かった場所が浅瀬になってしまった事によるものという説。
潜水艦が使用するソナー音や軍隊が訓練等で使用する爆雷により、方向感覚を失ってしまったという説。

これらは、科学的にある程度立証されている理由です。

再度、お話しますが、
大型地震の前触れ説は全く根拠のない都市伝説でしかありません。
ストランディング自体は日本国内でも毎月数件が起きている出来事で
海外では毎年大量の鯨が打ち上げられている地域もあります。

さて、このお話ですが私には思い出深い出来事があります。
私がまだ大学生の時のお話です。

就職活動を行っている頃、私は大学のある大阪から
地元の静岡県に帰省していました。
TVをたまたま見ていると、静岡県内で16mを超える
超大型のマッコウクジラが生きたまま浜に打ち上げられているという
ニュースをやっていました。

私はすぐにその浜に行ってみました。
TVでやっていたという事もあり、見学に来ている人たちが
多数いました。

地元の漁師さんやサーファーの方達、近所の人々、ただの野次馬として
来たであろう人たち・・・。
でも、そこに横たわっている鯨にはまだ息があります。

16mもの巨体は動かせないという事は誰もが心の奥底では
わかっていたと思うのですが、そこにある命を見過ごせないという思いからか
見ず知らずの人々が協力をして何とか助けようと動き出していました。

バケツリレーで海水を汲み上げて体にかけてあげる人達、
乾燥しないように濡れたタオルを体にかけてあげる人、
穴を掘って少しでも海に戻れるようにしてあげようとする人・・・。
みんな全身びしょ濡れになって何とかしようと頑張っていました。
もちろん私も。

そして行政も動きだしました。
重機により穴を掘ったり、漁船により曳航を試みたり・・・。

結論から言うと、その命は助かりませんでした。
でも、陸地に打ち上がったその体は、なんと29時間もの間生存していました。

それは紛れもなく、夜通し命を助けようと活動していた人々の努力の結果です。
いつもは鯨になんて興味がないであろう見ず知らずの人々が協力しあって、
一つの命を助けようとした結果でした。

その場にいた私は、人の持つ心の温かさというものをどこか感じましたし、
人間と野生動物は助け合って共生出来るものだと思いました。

これが私が動物の世界に飛び込んだ理由の一つです。

その後、たまたま訪れた動物施設で
シャチとトレーナーがショーの中で
まるで昔からの友達のように仲良く泳ぐ姿を見て号泣し、
その施設への入社を決めたのでした。

ショーを見て感動して泣くというのが、
初めての出来事だったんです。

ちなみにこの鯨の出来事がきっかけで、
ストランディング対応マニュアルというものが
水産庁の元で製作されています。

それぐらいに大きな出来事だったんですね!

みなさんには、
今の人生を決めた瞬間って何かありますか?

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