営業再開

Aqua Design Blue'S

こんにちは。
静岡のAqua design Blue’Sの佐久間です。

猛威を振るっている新型コロナウィルスですが、
全国的な非常事態宣言もやっと解除がされました!

水族館や動物園では長い期間の休園もようやく終わり、
営業再開に向けて動き出しています。
中には新たにオープンを予定していた水族館が開館予定を延期し続け、
やっと正式にオープンを迎えるなんて施設もあります。

水族館や動物園のファンの方はもちろんなのですが、
休園していても莫大な費用の掛かる動物施設からしても、
営業再開は待ちに待ったといった感じだと思います。

その莫大な運営資金を何とかする為にクラウドファンディングで運営資金を募っている
動物施設も多数ありますので、もしよかったら色々と探してみてみて下さい。

私の以前勤めていた施設では、500万円の資金調達を目指してクラウドファンディングを
行っていましたが、募集開始からなんと20分で目標を達成!
50万円や60万円という設定の支援もすぐに完売したそうです。
私が勤めていた頃も北海道や東京から和歌山まで通うというファンの方もいらっしゃって、
本当にファンの力って凄いなって感じます。

今は新たに設定した5000万円という目標金額に向けて募集を継続していますが、
この金額ももうすぐ達成されそうな勢いです。

でもこの当初の500万円という金額ですが、
飼育している動物の餌にすると
・イルカ36頭分だと約2か月分。
・ジャイアントパンダ6頭分だと約2か月分
・ゾウ5頭分だと6ヶ月分。
にしかなりません。
※ゾウの場合は、園内でも餌となる草木を栽培しています。

園内にいる140種1,400頭の動物の餌と考えると、1か月分にもならないんです。

ここでは常に新鮮なものを調達して使用していますが、
莫大な動物の餌を補う為に給食センターや飲食チェーンの
配送センターなどから廃棄される野菜の切れ端を頂いているという施設や
飼育係自らが休耕地などの草刈りをして餌として使用している施設、
地元の漁師さんから売り物にならない魚を頂くなんて施設もあります。

だから本来は動物施設というのは入場料が高くてもいいのですが・・・
公立施設が安い料金設定なので、私立でもなかなか思い切った金額に設定出来ないという
事情もあります。
もちろん公立施設は赤字を垂れ流しなわけで、教育施設と言えども本来それではいけないと
私は常々思っています。

この件についてちょっと裏話をすると、昔から日本で一番有名で歴史があり、パンダを初めとした人気動物を
多数飼育していた上野動物園。
この凄い動物園の入園料が安いので、ここよりも高くしてはダメ(お客さんが来なくなる)という
事から、公立動物園は「上野よりも料金を高くしてはダメ」という
考え方が闇に古くからあるという噂があります。
昔の動物園は、入園料金を設定するときにまず上野動物園の料金を参考に考えていたという側面があるそうです。

今では上野動物園よりも料金を高く設定している公立動物園(旭山動物園など)も出て来ていますが、
値上げとなると市民からの反発もあるのでなかなか値上げとは行かないようです。

でも維持費が莫大にかかり、公立動物園の多くは赤字経営だという事もどうか理解してあげて下さいね!

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