深海魚の季節
こんにちは!
静岡のAqua design Blue’Sの佐久間です。
各地で紅葉が色付き始め、すっかり秋になりましたね!
夏が終わると、海では深海魚漁の季節が始まっています。
ちなみに、
「深海」
とは水深200mよりも深い海の事を言います。
日本一深い海駿河湾の深海魚底引き網漁は、
9月10日から5月10日までが漁が出来る期間と決められており、
1日に許されている網入れは5回まで。
駿河湾のサクラエビ漁にも同様に漁が行える期間というのが決められているのですが、
これは限られた資源数を保護する為に漁師さん達の間で取り決めているルールです。
さて深海魚の漁が始まったという事は、普段あまり見る事の出来ない生き物たちが
水族館に運ばれる季節でもあります。
そんな深海魚に世界で初めてスポット当てた水族館というのが、静岡県にはあります。
「沼津港深海水族館」です。
深海魚漁を行っている戸田という町が近くにあるので、この水族館には世界初展示なんて生き物が見られる事も。
余談ですが、全国にはこの水族館以外にも深海魚を見る事が出来る施設は色々とあります。
まず一つが同じ静岡県の
「東海大学海洋科学博物館」。
ここは元々が大学が運営している博物館(水族館)ですので、
生きている深海魚というよりも貴重な剥製がたくさん展示されています。
もう一つは愛知県の
「竹島水族館」。
ここは深海魚漁を行う船が近くの港にいるので、漁師さん協力の元で色々な生き物が運ばれてきます。
一つ一つの水槽は小さいのですがその分じっくりと観察をする事ができ、
常時展示している深海魚の種類数ではおそらく日本一。
日本一大きな水族館
「美ら海水族館」
もその一つ。
深海から生き物を引き上げると通常は水圧の変化で弱ってしまう事が多いのですが、
ここはそれを防ぐための特殊な減圧装置を持っていますので、非常に珍しい深海魚が
展示される事がしばしば。
そしてもう一つが神奈川県の
「新江ノ島水族館」
ここは深海探査船を保有する海洋研究開発機構JAMSTECと
共同で深海魚の研究をしており、JAMSTECの引退した深海探査船『しんかい2000』も
展示しています。
さて、話を戻して
「沼津港深海水族館」
この水族館は水産会社が経営している施設で、
すぐ目の前には沼津港があります。
港周辺には新鮮な魚を扱ったお店がたくさんあり、
市場は早朝に行けばセリを見学する事も出来ます。
深海水族館と言っても、展示されているのは深海魚だけではなく
駿河湾に棲息する様々な生き物を見る事が出来ます。
1992年に同じ静岡県の下田海中水族館が新種として発表したイズハナトラザメ。
伊豆半島と千葉県の外房にしか生息していないサメです。
大きなアブラボウズ。
クボエビ。
生きたまま展示される事は珍しいエビです。
深海生物ではありませんが、名前が面白いウメボシイソギンチャク。
今までは生きたまま見る事がほとんどなかったような深海魚が
運ばれて来る事もありますので、マニアにはきっとたまりません。
ここではカワイイ姿で人気のメンダコの長期飼育にも挑戦しており、
世界で2例目となる飼育下のメンダコ孵化にも成功しています。
メンダコは常にいるわけではないので、搬入されたら必見です。
飼育係手作りの企画展では、面白い展示も。
顔がアンジェ風のフサギンポw
壁にくっつくチャイニーズバタフライの水槽。
キスマークが付けられています。
規模的には小~中規模適度の水族館ですが、
近くを散策しながら見学できるのでなかなか楽しめますよ♪
アクアデザインブルースのHP
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