営業も残すところあと僅か!
こんにちは。
静岡のAqua design Blue’Sの佐久間です。
まもなく3/31を持って、51年という歴史ある水族館が幕を閉じようとしています。
三重県の
「志摩マリンランド」
という水族館は、元々は親会社である鉄道会社の
沿線開発と鉄道の利用促進の為にオープンした施設。
長い歴史の中で施設の老朽化が激しくなった事が今回の営業終了の理由で、
鉄道会社運営の動物施設やテーマパークが閉鎖したり
経営会社が変更される事例が近年多くなって来ています。
沿線開発という当初の目的も終わり、老朽化して来た事で来場者が減少して行き
閉園というのは、時代の流れなんですね。
らせんを描いている水族館の外観は、アンモナイトをイメージしています。
46億年の地球と生命の歴史を紹介した古代水族館のコーナーでは、
化石と現在の姿を紹介しているとても面白い展示の手法。
志摩マリンランドは歴史が長いだけあって、数々の功績を残している水族館でもあります。
生きた化石と呼ばれるオウムガイの飼育では世界的に有名で、
世界に5種棲息しているオウムガイの中で
「パラオオオムガイ」
の繁殖に世界で初めて成功しています(1988年12月)
オウムガイの仲間は飼育をしている施設も比較的少ないのですが、
国内で繁殖に成功しているのは、鳥羽水族館、マリンワールド海の中道、
そしてこの水族館の3館だけ。
ホシエイの飼育では、世界最長飼育記録となる28年16日という記録を持っています。
このホシエイがその個体。
またマンボウの飼育でも有名で、ここのように常時複数のマンボウが飼育されているのも実はあまりなく、
専用の大きな水槽がここにはあります。
周辺地域は海女漁が古くから行われている地域なので、
回遊水槽では本物の海女さんが泳ぐ水中ショーが行われています。
ニシキアナゴの日本周辺での棲息を確認し、
「ニシキアナゴ」という和名を付けたのもこの施設。
ミズダコ、ヘコアユ、マツカサウオ、トゲヨウジ、ハナカケトラザメの
繁殖賞(日本動物園水族館協会加盟施設で、国内で初めて繁殖に成功)も受賞しています。
伊勢湾に注ぐ河川にのみ生息する天然記念物ネコギギの
保護繁殖にも力を注いでいました。
こんな珍しい物も。
ペンギンもかつては5種も飼育されていました。
2006年に製作された映画「小さな勇者たち~ガメラ~」で
ガメラの子供役として使用されたケヅメリクガメもいます。
コロナ禍でアクセスが決してよくない場所にありますが、
営業終了を惜しむお客様が連日たくさん来館されているそうです。
きっと想い出が一杯ある方も多いはず。
営業も残すところあと僅かです。
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