コリドラス アエネウス
【東城流魚図鑑】
コリドラス アエネウス
【学名】: Corydlras aeneus
【生息地】: 南米、ベネズエラ・ホビリア(ブリード)
【全長】: 6㎝
こんにちはアクアリウムセラピー®研究家・水景フォトグラファーの東城久幸です。
皆さんはコリドラスを飼育したことがありますか?コリドラスはなぜか女性に大人気です。目が可愛いとよく聞きますね。
コリドラスはナマズの仲間です。今回はオーソドックスな「アエネウス」(赤コリ)の紹介ですが他に「アルビノ」(白コリ)「ジュリー」「パンダ」、青コリ、花コリ等と呼ばれる「パレアトゥス」、鼻部分の長いロングノーズ等とても多くの種類が見られます。
あまりにも種類が多いので全てを知っている人は少ないと思います。私的には3㎝ほどで普通の魚のように群れで泳ぎ回るハスタートゥスが大好きです。
今日はとても可愛い❤コリドラス アエネウス通称アカコリをご紹介いたします。
【性格】
これは私の主観ですがコリドラスに限らず同じ種類の魚であっても個々の性格が確実にそんざいしています。
群れで泳ぐ魚達も先頭に立つ魚もいれば一番後ろからついていく魚もいますね。とうぜん群れが逆転すれば今まで一番後ろであった魚が先頭になります。群れの真ん中で泳ぐ魚達は一般人(魚)なのでしょうか?・・・
その為この種類の魚はこうである!などの言い方はできませんね。
したがって【東城流魚図鑑】は私の経験上での話を致します。
【寿命】
図鑑などでは3~5年の寿命と書かれていますが、飼育環境次第で寿命は変わると感じています。
私の飼育しているアエネウスは現在約5年目になります。とても元気なのでまだまだ生きてくれると思います。
戦争当時の日本人男性の平均寿命は25歳でした・・・戦争とは違いますが他の魚に狙われる河川では食うか食われるかです。水槽内ではとうぜん寿命は違ってきます。少なくても水槽内での方が長生きするものと思います。
またそうでなければ水槽で飼育する意味はありませんね。
我が家の水槽は夜必ず魚達が落ち着いて眠れるように部屋の明かりが入らないカバーをかけています。
この時間はなるべく長い方が魚達にはよい影響が出ると感じています。
これを書いている今は朝の5時なのでまだ全ての(全部で大小7台)水槽はカバーがかかったままです。でもちょっとアエネウスが今どうしているかのぞいてきますね・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・
のぞいてきました、やはり底で動かず寝ていました😺
【水槽】
我が家のアエネウスは現在60㎝の水槽(外部式パワーフィルター)で泳いでいます。
アエネウスを飼育する水槽サイズは45㎝以上が理想と考えます。水槽の深さよりワイドと奥行の広さが大切です。
【水質】
底砂はソイルを敷いています。水草を育成しているわけではないのでCO2の添加はありません。エアレーションも入れています。
ソイルを使用しているため水質はとうぜん弱酸性になります。Phで言うと6.5~6.8位です。他の図鑑などでは5.5~7と伝えている物もありましたが私はあまり低いPhはお勧めしません。
水温は25℃~27℃程度がよいと感じています。それより低い(22℃~24℃)と白点病にかかる原因に繋がりますね。
【水替え】
水替えの基本は1週間に1度水槽の3分の1程度です。これはコリドラスに限らず全ての魚達に共通します。とにかく綺麗な水が一番です!
ソイルは常に表面がこなれフンなどで汚れています。水替え時には表面のソイルを吸い取るようにして下さい。吸い取ったソイルは場合により水洗いした後使えるものもありますが、大半は捨ててください。
【フード】(エサとは言いません)
私は魚達も家族と考えるため「エサ」とは絶対に呼びません。フードは毎朝水槽にかけているカバーを外した直後にあげています。コリドラスは水槽の底をはい回り底に沈むフードを好んで食べますが、水面に浮かぶフードを食べることもよくあります。
我が家にいるネコもそうですがやはり生き物が食べるものは栄養バランスと品質がよいものを選びたいですね。
私はセラジャパンのフードを与えています。
以前飼育いしていたコリドラスは水面に浮かぶフードをサカサナマズのように口を上に向け逆さになりながら上手に食べていました。
【混泳】
他の魚達とは上手に暮らしています。しかし大きくなったエンゼルフィッシュには大好きなフードを横取りされます。
【趣味】
「魚に趣味などあるわけない!」と言うあなた!見方を変えるだけで魚達の遊びや習性が見えてきます。それを「趣味」と言う言い方に変えるだけで魚達との親近感が生まれるのです。
アカコリの趣味は水槽内の冒険です。そしてさり気なく他の魚達にぶつかります。偶然と言えば偶然なのですが、避けることもできるのによくぶつかりますね・・・
【病気】
以前我が家のアエネウスは白っぽいカビみたいなものが縦上に繋がる部分(ウロコ)に付いてしまいました。
これは「水カビ病」と思われます。水カビ病はコリドラスの縦状のウロコに沿ってゼリー状に白っぽく付きます。ほおっておくと死に至ります。
対処法は何でも早い方が有効です。業界紙などでは水温を28℃まで上げたり、薬浴治療(グリーンFゴールド・塩浴・唐辛子治療など)させたりするようですが、私は薬にはなるべく頼ることはありません。コリドラスは高水温に弱いのでせいぜい27℃までとします。
水槽内に細菌がいるのが明確なのでとにかく水替えを多くします。
ウロコに付いたゼリー状のものはコリドラス自体を水槽から取り出し、水をたっぷり浸したタオルに乗せて(目を覆う)ピンセットで丁寧に取り除きます。(時間をかけずに)
この作業自体魚にとってはストレスになるのでその後はなるべく水槽を暗くして落ち着いてもらいます。
この時は完治するまで約半年も時間がかかりました。(今は元気です)
我が家では経験がありませんが水質が悪い場合「カラナムナリス病」にかかりやすくなるようです。その場合ヒレが溶けてしまいます。
魚自身の免疫効果を高めることがベストなのですが、緊急の場合は薬などを試さなければなりません。
とにかく水は綺麗に保ちましょう。
毎日魚達の体を(左右)確認しましょう。できれば虫メガネを水槽の近くに置いておきましょう。普段と違う行動が見られたときは何らかのサインと感じ取りましょう。
☆写真撮影:水景フォトグラファー東城久幸