オオバナサンゴ ヒユサンゴ

アクアリウムセラピー®研究家東城久幸
東城久幸です。
私のオリジナルカレンダーは今まで過去20年ほど出し続けてきました。
今回おそらく最後になるであろう2023年のカレンダーはサンゴばかりを取り上げています。
2月のカレンダーに写る奇麗なサンゴはオオバナサンゴ(和名:ヒユサンゴ 学名:Trachyphllia geoffroyi)です。(ハードコーラルです)
私の大好きな種類です♪ ほんとうに綺麗ですね。
ブルーの光を当てるとより蛍光色が鮮やかに光ります!
そして何よりカラーバリエーションが豊富です。マニュアの方は色の入り方などを気にするようです。そのためレアな個体は高額で取引されています。
強い照明も必要でなく微妙な水質変化にも強いと思います。水流も適度に当たれば強くなくても良いと思います。
私の場合水温は25°前後で調整します。水質に関してはマメな水替え(週1回以上)を行えば硝酸塩濃度を気にしなくても大丈夫です。
濾過はオーバーフローがベストですがその他の物でもマメな水替え次第で維持できます!
ハードコーラルの骨格を包むように柔らかい共肉と呼ばれる体がついています。少しふっくらした個体が健康的な証拠になります。
骨格が透けて見えるのは褐虫藻がぬけている可能性が高く健康状態がよくありません。
❖写真はマクロレンズで撮影しています。
オオバナサンゴの口は窪んだ中央に存在しますが、口が2つある個体も存在すると聞いています。
写真のように少しうねりのあるものは「ブレインタイプ」と呼ばれます。
この個体の毒性は強くないので他のサンゴに影響を与えることはほとんどありません。しかし照明点灯時その共肉と呼ばれる部分が広がるので他の毒性の強いサンゴ(スターポリプやキクメイシ等)と接触することでダメージを受けてしまいます。他のサンゴとの間隔は最低お互いが広がった状態で3㎝以上開けることをお勧めします。また、ライブロックなど不安定な場所に設置すると落ちたときに他のサンゴと接触してダメージを受ける事故があります。そのようなことを避けるためには接着剤で固定することも良いと思います。
【成長】
成長はとてもゆっくりです。フードは光と水槽内の養分を吸収しますが1~2週間程度小さめのクリル等を与えることで色合いも肉厚も良くなります。
フードの与えすぎには要注意!
【価格】
購入価格は現在高騰しています。以前は1,000円程度で売られていた個体も今では5,000円~1万円以上で取引されます。
皆様も是非オオバナサンゴにチャレンジしてみてください。(私のカレンダーをお渡ししたお客様にもご説明してあげてください)

 

【TOJOオフィシャルサイト】

 

東城 久幸

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Aquarium TOJO Co., Ltd.代表取締役会長 アクアリウムセラピー®研究家 全国aquarium TOJO Familyグループ代表 一般社...

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