水族館でこの生き物を見てみよう
こんにちは。
静岡で活動しております
Aqua design Blue’Sの佐久間です。
みなさんは、水族館で好きな生きものは何ですか?
イルカ?
チンアナゴ??
クラゲ???
カワウソ????
ペンギン?????
水族館の人気者は色々といますが、
かつて動物園のジャイアントパンダと並ぶ珍獣として一大ブームを
起こした生きものがいます。
ラッコです。
昔撮影した写真でたまたまラッコを見つけたので、そのお話をしますね!
※ラッコは人間と同じで歳を取ると体毛が白くなって行きます。
ラッコは国内では1982年に静岡県の伊豆三津シーパラダイスで
初めて飼育が開始され、鳥羽水族館がTVの動物番組で紹介をした事から
人気に火がついた生きものです。
1984年に鳥羽水族館で初めて繁殖に成功してから、
1994年には国内になんと122頭も飼育されていました。
この飼育数は世界一です。
グルメな生きものなので餌代が高く(年間200~500万程度)、
飼育する為の設備整備にも費用がかかるにも関わらす、
集客を見込んで全国の水族館がこぞって飼育をしていたんですね。
その後、1998年にアメリカから、2003年にロシアからやって来た個体を
最後に、ワシントン条約の関係などから国内には新しい個体が入って来ておらず、
繁殖も上手くいかず・・・
現在は6施設に8頭がいるだけになってしまいました。
私の働いていた施設は残り6施設の一つで、以前からたくさんの個体を飼育していて
繁殖にも成功していたので全国の水族館にも貸し出すなどもしていました。
非常に難しい人工晡育を行った事があったので、私が勤めていた頃も
他の水族館から飼育についての問い合わせもありました。
そんなラッコ。
実は結構賢い生きもので、かつてはラッコによるショーを
行っていた施設もありました。
また、「いたずラッコ」と呼ばれるぐらいに
色々なイタズラをする事でも有名な生きものなんです。
そんなところがまた可愛く、
他にも顔や全身を毛繕いする姿や餌を食べる姿などもとにかく可愛いのですが、
子育てをしている時によく見られたのが手を繋いで寝ている姿でした。
野生では海藻を体に巻き付けて流されないようにして寝る事が
多いのですが、水槽ではお母さんが子供の手を握ってプカプカ浮いて寝ていました。
また、閉園後の真っ暗な水槽を覗くと陸地に上がって寝ている事もあり、
こちらに気がついてビックリして水の中に急いで逃げ込みむなんて事も。
(驚かせるつもりはもちろんなかったので許してね!)
そんなメチャクチャ可愛い生きものも、
残念ながらあと数年で国内の水族館から見られなくなる事が確実です。
(シャチなどもこのままいくと水族館では見られなくなります)
ぜひこの夏に、ラッコを見に出かけてみてはどうでしょう?
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