シリキルリスズメダイ

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こんにちは、東城久幸です。

今日は我が家の家族である「シリキルリスズメダイさん」のことをお伝えいたします。

ところでみなさん、シリキルリスズメダイの壽命はどれくらいか知っていますか?

殆どの方は5~6年程度と答えます。しかしそれは魚の飼育方法を間違った人たちの数字なのです!

殆どの魚は10年以上元気でいます。「それがあたりまえでしょ!」とみんなが言える日が来ることを心から願います。

1カ月と2週間前、ワイド1050㎜の水槽にナンヨウハギとヨスジ・リュウキュウスズメダイと一緒に泳いでいた9歳になるシリキルリスズメダイさんの体調が突然悪くなりました。

いつもなら元気にご飯を食べる姿が見られなくなり、ライブロックの隙間に隠れることが多くなったのです。

そして泳ぎ方も縦泳ぎになり、うまく泳げません。よく見ると口が閉まらず開きっぱなしです。このままでは確実にヨスジリュウキュウスズメダイの攻撃を食らいます。少し様子をみていましたが状況が変わらないので急遽600㎜のオーバーフロー水槽を倉庫から引っ張り出して、立ち上げました。シリキルリスズメダイ1匹で入れるのには理想的なサイズです。

でもシリキルリスズメダイさんは底に沈んでほとんど泳げなくなりました。縦にすら泳げなくなってしまいました。ご飯も食べません。体も痩せてしまいました。

今まではヨスジリュウキュウスズメダイに攻撃されないように無理をして泳いでいたのでしょう。

それでもシリキルリスズメダイさんはライブロックの隙間を気に入りいつもそこにいる様になりました。

我が家では家族同然のこの子を全力で救ってあげたいという想いで可能性のあることを全てしてみます。今体力が低下しているこの子に薬等は使いません。

淡水浴も考えましたがやりませんでした。

今やることは徹底して水を綺麗に保つこと!

水槽の底に沈んでいるシリキルリスズメダイさんの口元にブラインシュリンプの細かくしたものを吹きかけてみました。でも食べている様子はうかがえません。

今度は淡水のコリドラス用のフードを口元に置いてみました。コリドラス用のフードは解けてもその場にとどまり食べやすくなります。

確認はできませんでしたが、どうやら少しは口に入ったように感じます。

それでも1週間、状態は変わりませんでした・・・

もう壽命なのかな・・・とも考えましたが、あきらめたらおしまいと思い、できる限りのことを繰り返しました。

我が家では水槽に夜間カバーをかけます。

朝そのカバーを外すとシリキルリスズメダイさんは底砂の上で完全に横たわってピクリともしませんでした。

ついにダメかなと思った次の瞬間、ヨロヨロしながら起き上がりました。どうやら熟睡していたようです。

でもこんなに弱り切っているのであれば時間の問題かな・・・

そんなことを繰り返す毎日でした。熟睡できるのであれば少しでも多く寝ている方が体力を温存できると考え、カバーを外すタイミングを朝3時間ほど遅くしてみました。

すると、次の日徐々に泳ぐ範囲が広がってきました。

以前大好きだった樽のオブジェには入りません。

それでも頑張って「縦泳ぎ」を繰り返します。

相変わらずご飯はシロコリのフードを口元に落とします。

そして海水魚用の沈む細かいフードも入れて見ました。

すると細かいフードに反応したように見えました。でも口には入りませんでした・・・

口は相変わらず開いたままです。

長年魚を飼育してきた私は以前もそんな現象を目にしたことがありました。

それは水槽の硝子面に口がぶつかり顎の骨が砕けたのか外れたのか分かりませんが、やはり口が開いたままの状態になった魚を目にしています。

その様になるとフードを食べることもできずに最期を迎えてしまいます。

ならばこのシリキルリスズメダイさんには多くのフードを与えてみようと考え、水槽内雨が降り注ぐようにたくさんのフードを入れて見ました。

するとその一粒が偶然口に入ったように見えました。

「これはいける!」その時からフード攻撃が開始されました。

来る日も来る日も沢山のフードを水槽に入れます。

とうぜん水が直ぐ汚れるのでウールマットと水の交換は毎日です。

あれから1カ月が経ち変化が見られるようになってきました。シリキルリスズメダイさんは少し真っ直ぐに泳げるようになってきたのです。

朝水槽のカバーをめくる度どんどん状態が好くなってきたのが分かります。

そしてついに自分でフードを食べることができました\(^o^)/

食べた後粉々になったものを吐き出すのでかみ砕いたことも分かります。

さらに段々口も閉じられるようになってきました。

でもまだ水面まではたどりつけません・・・

 

あれから1カ月と2週間が経ちシリキルリスズメダイさんはほぼ完全復活をしてくれました。

身体も太ったように見受けられます。

今では泳ぎ方も素早くなり水面に浮いたフードも食べられます。大好きな樽の中にも入ります。

一人きりの600㎜水槽を優雅に泳いでいます。

これからも元気で長生きして欲しいですね。

みなさんも1匹のさかなの一生を徹底的に大切にしてあげてください。

☆私達Aquarium TOJOのFamilyである全国の仲間はお客様の水槽に入る魚達を徹底的に大切に扱います。その為一つの水槽に数多くの魚を入れることは致しません!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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東城 久幸

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Aquarium TOJO Co., Ltd.代表取締役会長 アクアリウムセラピー®研究家 全国aquarium TOJO Familyグループ代表 一般社...

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