一級河川大井川

Aqua Design Blue'S

こんにちは!
静岡のAqua design Blue’Sの佐久間です。

今回は弊社のある島田市を流れる
1級河川「大井川」
を紹介してみようと思います。

かつての東海道五十三次の宿場町であった島田市に流れるこの川は、
「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」
と言われていた東海道屈指の難所です。

水流が最も多く流れが急な川であった事から、
江戸の町と家康がいた駿府城を守る防衛上の役割として
幕府が架橋や渡船を禁じていました。

その為に両岸の宿場町には、肩車や台車に渡し人を乗せて川を渡る専門の
「川越え人足」という人がおり
川を越える人を厳重に管理していました。

その後、明治12年になると茶畑として開拓された牧之原大地と宿場町を結ぶ為に
架けられたのが
「蓬莱橋」
です。

蓬莱橋は全長が897.4mあり
(厄なしという意味があります)
「世界一長い木製橋」としてギネスに認定されており、
数々の時代劇や映画の撮影に使用されています。

近年では、
大人気マンガ「ゆるキャン△」の
中にも登場してくる聖地のひとつです。

ゆるキャン△は、テレビアニメと実写ドラマがSEASON2まで放送されており、
夏には映画化もされる予定です。

写真は原作マンガと同じ構図で撮影してみましたので、
ぜひぜひ見比べてみて下さい。
島田市内には、他にも登場してくるスポットがたくさんありますよ~。

この蓬莱橋、私の子供の頃は台風が来る度に流されて通行止めになっていました。
子供の事はアユの「やな漁」なども行われており本当に水量が豊富な川でしたが、
近年では治水や水力発電を目的として20か所の水力発電所と14か所のダムが建設されており、
すっかり様変わりしてしまいました。
それでも台風が来ると今でも凄い水量になります。
(日本初や世界一など珍しいダムが立ち並ぶのでダム好きの聖地でもあります)

とは言うものの、近隣は大井川からの豊富な地下水を利用した工場が立ち並び、
下流域はかつて「日本一のウナギ養殖地」と言われていました。
今では幻のウナギと呼ばれている「共水うなぎ」も
大井川の地下水を利用して育てられています。

実は今、この大井川の豊富な水に関して大問題になっているのが、
「リニアのトンネル工事」
です。

大井川の起点となる南アルプスにリニア中央新幹線のトンネル工事を計画しているのですが、
この工事により大井川の水量が毎秒2トンも減ってしまうと予測されているのです。

県と近隣市町村では川に流れる湧き水の全量を大井川に戻すようにJRに求めていますが、
JR側の見解は異なり話が一行に進まない状況です。

県内では本当に深刻な問題として扱われているのですが、
残念ながら県外では静岡県の工事が遅れている程度にしか扱われていないようです。
(ある県知事は、静岡のせいでリニア工事が進まないという種の発言をして静岡県民から怒りをかいました)

水産業や農業はもちろん、他の産業、駿河湾や周辺の自然環境にも直接関係して来る
深刻な問題なので軽々しく考えて欲しくないなと思っています。

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