アーティフィシャル・アクアテラリウム™奥入瀬の春

アーティフィシャルアクアテラリウム

マグノリア自然への愛は5年経過したため今回新しい水槽に全面リニュアル致します。

【永久保存版】

今回の作品の題名は「奥入瀬の春」になりました。

青森県の十和田湖から14キロ流れる奥入瀬渓流のイメージで創り上げます。

 

 

元から有った受付用の台の上に外部式フィルターで作った作品には限界を感じていました。

ろ過能力が追い付かず毎回のメンテナンスではコケとの闘いとなってしまいました。

 

 

オーバーフローのろ過システムにしたい、ライトのレールを2列にしたい、天井の段差を取り除いてほしい、壁や床、天井のクロスを新しくしてほしい、新しい水槽のステージを創り上げたい!

その想いを提案書にまとめ上げました。予算は約200万円、普通ではこのような提案は通りませんが・・・

待つこと1年半、

この場所の代表者は私の提案を快く受けてくれました。

内装業者とさまざまな打ち合わせが繰り返されます。

まずは現状の水槽を解体していきます。

この作業は魚達の大切な命に係わる物なので魚達のストレスを最小限に抑えることと、お客様に見栄えの悪さを見せないことを徹底しました。

初めに水槽上部の枝組み等を外していきます。全ての作業には時間と日数を十分取って行いました。

 

 

しばらくは水槽がなくなるので魚達は引っ越しとなります。

お客様の希望は、当初から今まで入っていた魚達とは違う種類の魚にすると言うことでした。

しかし5年前に入れた魚達が元気で生きている限り私はこの子たちをまた新たな水槽に入れたいと伝えました。

私を信頼してくれるここの代表は少し考え、それならばと私の要望を聞き入れてくれました。

さらには魚達を持ち帰るのではなくその会社の別な会議室内に60㎝水槽を臨時で立ち上げ、水槽ができあがるまでの約1カ月半を過ごしてもらう事になりました。

 

天井の段差をなくし、埋め込み式の蛍光灯を除去しました。

 

細かい部分ではありますが、電気コンセントのカバーも綺麗にします。

アーティスト東城久幸&Aquarium TOJO Muse 東城幸恵の創り上げるアーティフィシャル・アクアテラリウム™水槽のステージが完成しました。

でも壁にあるスイッチ等の色合いが良くないので、この後取り換えてもらう事になりました・・・

W1500㎜水槽から600㎜水槽に引っ越した6年以上生きる17匹の魚達は1匹たりとも死なせないように万全の態勢で管理します。

今回のテーマとなる青森県の奥入瀬渓流に注ぎ込む雲井の滝をイメージしたオブジェを黒色の発泡スチロールで創り上げます。

発泡スチロールは水の流れをイメージしながらボンドで固定した上発泡スチロールカッターや焼きゴテを使い岩の様に形を作ります。

この技法は私東城久幸が長年工夫に工夫を凝らし創り上げた技術です。まだまだ真似をできる人は見たことがありません。

 

初めにレンガ状の黒い発泡スチロールを張り合わせ、外側から電熱カッターで形を整えます。

実際の雲井の滝の画像がコレです。このイメージで創り上げます。

流れのチェックを何度も行います。水を流しながら焼きゴテを使い修正を繰り返します。

雲井の滝

今回は題名である「奥入瀬の春」に合わせアーティフィシャルの桜をアレンジします。※奥入瀬渓流に桜の木があるかどうかは不明ですが・・・

実際にはないかもしれない幻の景色を創ってしまいます。

今回使用する枝は本物の桜の木の枝になります。私が毎夜通うスポーツジムでお友達になった渡辺造園の代表者と一緒に山から運んでいただきました。

サクラの枝に絡みつけるascaのアーティフィシャルは重量もあるので枝組もそうですが、枝自体も確りとしている物を選びます。

それでも太すぎる枝は違和感が出るのでギリギリの太さにしています。大切な所は上からワイヤーを使い吊り下げます。

今までの作品に使用する枝は水槽の外と内部を繋ぎ合わせ強度を出していましたが、甲府の作品「さくらの想い」から水槽の外だけを固定するようになりました。

雲井の滝をイメージした発泡スチロールのオブジェは水槽全体のバランスにマッチさせて配置します。

この写真ではまだできていませんが右下から、サイド、上部を演出するアーティフィシャルや植物達全てもこの一つの作品を創るために重要な存在になります。

 

今回は水草の成長のためのライトと演出用のタイマーを使い時間差で点灯するようにライトレールを2列にしました。

いつも私は光の演出にこだわりを持ちます。

演出用のライトはリモコンで色が変わります

写真では濃いブルーに見えていますが、実際には桜が似合うコントラストのある青空色になっています。

微妙な色合いのライトを複数使用することでバックの白い壁を演出します。

たまにはオレンジ色で夕焼けを演出することも可能です。

一つ一つのライトにそれぞれ一つ一つリモコンが付きますが、一つのリモコンだけで全部のライトの色をコントロールすることができます。

 

 

 

 

 

 

演出効果と実際の苔や植物を成長させるためにはこのミスト発生装置はパワフルなものが理想です。

この部分はとても繊細です。水のたまる量や深さで霧の出方が変わります。そしてOFから送り出される水量やその水の方向性もその後の霧の流れに重要な影響を与えます。

左に見えているOFのフロー管には後で小魚が吸い込まれないように細かい目のネットを付けます。

これが何を意味するか瞬時に分かる人は少ないのではと思います。これこそが私東城久幸のこだわりの一つなのです。

雲井の滝のイメージでOFから流れ出るミストを絡めた清流が源流である奥入瀬渓流に流れ込むイメージの部分である水の動きをさらにリアルに再現します。

ここで使用するリオのポンプにもポンプそのものを長持ちさせ小魚が吸い込まれない工夫をしています。さらには水をろ過するおまけつき。

この後水の吹き出し口には延長ホースを付けて、ポンプ本体が前から見えないようになりました。

以前の私の考え方ではこのような物は後ろからも見えてはならず、何かで隠すようにしていました。

しかし今では毎回のメンテナンス作業が一番大切であることから、後ろで見ることの無い作品では安全で作業がしやすい事を重視ししています。

濾過槽内部の写真です。

配管が曲がっているのはその場のアドリブです。念満に設計図を作成して注文をしていても、いざ組み立てると上手くいかないトラブルは必ず起きます。

そんな時に臨機応変に対応できることが大切ですね。

 

リオのポンプと200Wのヒーターを2本使います。(写真では1本しか写っていません)

コード類がなるべくゴチャゴチャにならない用に気を付けています。

お花屋さんで見つけました!♪😸

私たちはこんなものに一番気を使います。さてさて、何に使うでしょう???

 

 

水草は自宅で栽培していたショートヘアグラスとミズニラを多用します。後はルドビジア等色合いのある水草を水上まで育て上げていきます。

水草や生苔の育成はその場その場の環境で生育状態が変わるため、今後成長度合いを見ながらトリミングを重ねて景色を創っていきます。

今回はOF水槽の為CO2の添加はしませんが、ADAのソイル(アマゾニア)は最強なので育ってくれると思います。問題は肥料も入れたため初期の苔をどれだけ取り除けるかにあります。

 

 

 

水草も確り温度と水合わせを大切に行います。

 

 

アクアリウムショップでADAのわび草を購入してみましたが、置いてみた結果、やはり一本一本ちぎりながら直に上直しています。

 

 

最終的には苔の育成が一番難しいところです。24時間のミストが当たるところとそうでないところでは同じ苔でも成長に違いが出てきます。

調子がいいと綺麗な緑色がどんどん広がり、ダメな所では直ぐに茶色く枯れてしまいます。

 

 

ヘアグラスも植え込んでいます。

 

 

この部分の流木のほとんどは固定をすることがありません。崩れないように確りとした部分を見極めてはめ込んでいます。

 

 

綺麗ですがすがしい景色は一つ間違えると不気味になってしまいがちです💦

今のウイローモスはまさにその状態です、今後この景色が好い方向に変わっていくようにするのが腕の見せ所ですね。

 

 

 

写真なので動きが見えませんが、雲井の滝から奥入瀬川に流れ込むイメージの所に水が盛り上がるところが見えます。実際この作品を正面から見た場合その揺らぎは一体化して見えています。

 

 

いよいよ最終的なアーティフィシャルフラワーの飾りつけ作業に入ります。

 

この作品ではこの部分が一番重要なものになります。その為私も長年生け花を習ったりセンスを磨いてきましたが、今はAquarium TOJO Muse 東城幸恵が担当します。

東城幸恵は長年造形美術を勉強してその技術を習得しているため空間を生かす技法でのセンスを生かしてくれます。(東城幸恵ブログ)

 

 

 

 

 

作品は全体のバランスと調和で成り立ちます。再度に繋がるオブジェの先端にも心が入ります。

約一カ月半仮設住宅暮らしであった魚達が戻ってきました。

 

このチェリーバルブは一時期もうダメと思うくらい病的で体がボロボロの時期を乗り越えています。

新しい水槽には今までいた17匹に加え10匹のニューギニアレインボーが加わりました。

 

 

 

奥入瀬の春が99%完成致しました。

 

残りの1%は今後苔の成長度合いや水草の茂り方で変わってきます。その意味では毎回メンテナンスをする度に少しずつ変化していきます。

最後まで見ていただきありがとうございました。

今後私達は新たな作品作りに専念していくつもりです。

ヒーリング水族館を創る夢もまだ実現していませんが、多くの人達にその夢を語ることでいつの日か実現できると信じています。

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東城 久幸

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Aquarium TOJO Co., Ltd.代表取締役会長 アクアリウムセラピー®研究家 全国aquarium TOJO Familyグループ代表 一般社...

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